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中長期投資のための企業・業績分析の覚書

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【決算分析】2378 ルネサンス(平成30年3月期決算)

派手さは無いものの非常に優秀な企業だと思います。
ただ、Twitterランドの優秀な投資家さんには成長性がぬるくてあまり魅力的には映らないかもしれませんが、

利益率の向上とROEの向上を謳っている企業への投資は長期投資としては安心感が違います。

口だけの可能性もあるのですが、ここは既存事業をしっかり守りつつ、新しいことも実施できているため、
やってくれそうなイメージはあります。
(ウィルグループやギガプライズと似た感じを受けます)



<2378 ルネサンス>[東1]

【会社概要】
DIC系だが持株比率縮小で独立色。フィットネス業界3位。介護関連強化へリハビリ施設も。

【指標】
株価(円):2327
PER(倍):15.75(今期)
PBR(倍):2.66(今期)
ROE(%):15.6(今期予想)
ROIC(%):12.5(今期予想)
自己資本比率(%):41.6
配当性向(%):23.7
配当利回り(%):1.60

【決算 業績(前年度比)】
売上(百万):46229(+4.0%)
営業利益(百万):4062(+10.3%)
経常利益(百万):3801(+8.2%)
純利益(百万):2374(+20.6%)

営業利益率(%):8.7(+0.5%)

営業CF(百万):5322(+21.88%)
投資CF(百万):-2782
フリーCF(営業CF-投資CF)(百万):2540
財務CF(百万):-342
現金及び現金同等物(百万):3227

【業績予想(今期)】
売上:+3.0%
営業利益:+5.9%
経常利益:+5.2%
純利益:+5.3%


【事業】
昨今の健康ブーム?を追い風にスポーツクラブ事業は堅調に成長しております。
小型業態や24時間セルフ型ジムの台頭もありますが、プール等の大型施設を併設した施設の充実化を図っているスポーツクラブについては、ある意味差別化が図られているので今後も一定の需要があり続けると思います。

この大型の施設を併設する形の店舗は出店や維持コストが高いため、今後この分野に進出してくる企業は比較的少ないと思いますので、これ自体が差別化になっており、今後も既に大型施設を展開している企業間での戦いになる気がしております。
(小型の施設に今取り込んでいる需要の一部を喰われていく可能性はありますが…)

会員数は順調に増加しているように見えますが、新規出店をしながらと考えると一店舗当たりの会員数は横ばいか減る方向にあるようです。
(スマートテニス等、ICT/IoTを活用したり活路を見出そうとしているため維持は今のところできそうかなと…)

今後成長の期待としては元気ジムというリハビリ施設、海外(アジア?)でのスポーツ施設展開でしょうか。
このあたりのニーズやルネサンスならではの強みがわからないので調べないといけませんが…^^;
アジア展開についても健康に対するニーズは国が成長すればするほど高まると思いますので、今の段階から進出していくのは面白いと思います。
国ごとに細かいニーズは異なるものの、健康にするという大きなくくりで考えれば、同じ人間であるため大きくは変わらないような気がします。
自治体と提携しての健康プロググラムの提供も、国策に沿っているため成長が楽しみにではあります。

と書いてきましたが,基本的には業績の成長については緩やかだと思っております。

ここは新しい柱を作るために常に投資をしているためになかなか先を見ている良い企業だと思っております。
ただ、その新事業を始めた後に収益化の見込みのない失敗をどう判断するかという点は気になっております。
「やってみる、でもダメなら次」ということをスピード感を持ってやっていってほしいです。


事業ではありませんが…

「働きがいのある会社ランキング」に6年連続でベストカンパニーに選ばれたり、「健康経営優良法人2018~ホワイト500~」に選ばれたりと、
従業員を大切にしている企業であるのも個人的に好きです。
人材難が叫ばれている昨今、人を大事にしている企業には良い人材が集まると可能性が高いと思いますので好感が持てます。

経営指標で営業利益率10%(現在8.7%)、ROEは自己資本比率とのバランスを取りながら向上していく(現在16.5%)らしいので、
株主としては比較的安心して長期で持っていられます。

リーマン・ショック後(2010/3度)に一度減配をしておりますが、その後は9期連続で増配をしている優良企業ですので、
上記の数字についても


※ROEが会社と私で異なるのは使っているデータが違うからかな?


【決算トピックス】
・大幅増収増益(前年度)
 →売上+4.0%、営業利益+10.3%、純利益+20.6%と増収大幅増益でした。
  利益率が大きく改善しておりますが施設の稼働率が上がり効率が良くなったのか…

・小幅ながらも増収増益(今年度)
 →今期も引き続き小幅ながら増収増益(売上+3.0%、営業利益+5.9%、純利益+5.3%)
  企業が掲げる営業利益率の目標は10%と、今後も一層の改善が期待できる。
  細かな部門(ショップ部門等)では減収となっているものもあるが、全体的には好調を維持。

・自己資本比率の改善(27.7%→41.6%)
 →自己資本比率が大きく改善。調べていないが増資(もしくは自社株の放出)をしたか?
  自己資本比率は50%程度を目標に改善をしていくらしい。(普通に事業をしていたら改善していきそう)

・会員の順調増
 →ここ数年は健康ブームもあり会員数はわずかながらではあるものの順調に増加中(ただし既存クラブだけだと微減)
  とはいいつつも、今後も大きく増加することは無いので、今後はいかに大きく減らさないかが鍵となるか。

・会員単価の向上
 →僅かではあるものの会員単価が上昇している(+75円)
  テニススクールは付加価値をつけたため会員数が減ったものの増収を達成できている。
  今後も差別化という意味で新しい技術等を取り入れ付加価値をつけた上で単価を上げるという方向に行くか。

・新しい事業である元気ジム
 →今後収益を伸ばすための事業となりそうな予感。
  高齢化社会に突入し市場自体は広がっていくはず。
  あとはここがそれを上手く拾うことができるか。
  介護施設や病院と上手く提携しながらシェアを拡大してくれることを期待。

・海外展開
 →ベトナムは黒字化したので今後の伸びに期待。
  ロールモデルができれば横展開も可能か。

・8期連続増配
 →業績の好調もあり7期連続で増配中(今期も増配予定)。配当性向は20%強となることが多い。

・RPA(作業の自動化)
 →作業の自動化(効率化によるコスト削減)を始めため上手くいけば販管費を下げられる。
  社員にはお客様とのコミュニケーションにより多く時間をさけるような仕組みを構築して欲しい。
  バックオフィスの作業効率化も順次実施してもらいたい。

・ROEを高いところで維持する
 →現在のROEは16.5%であり、今後は自己資本比率とのバランスを取りながら向上していくとのこと。
  株主としては毎年16.5%以上の資産価値の上昇が見込めるため非常にありがたい。


【全体の感想】
昨今の健康ブームのおかけばここ数年は非常に好調な業績となっています。
会社もそれにあぐらをかくのではなく、問題意識を持ちつつ常に新しいことをしているのは好感が持てます。
ただ、今後もフィットネス人口が大きく増えることはないと思いますので、今ある会員をどう囲い込んでいくかが重要なのかなと感じております。
(新しい市場を開拓したり、他のフィットネス施設から奪ってもらえるのならそれはそれでとてもありがたいですが…)

個人的に期待しているのは高齢化人口の恩恵をうけられそうな元気ジムです。
介護施設でリハビリ施設をしっかり持つのは大変であり、コストもかかるので、それを受け入れてリハビリに特化するのはとても良い気がします。
今は私の理解も浅いので徐々に中身まで把握できたらとは思っています。

会社の目標に

営業利益率:10%
自己資本比率:50%
ROE:16.5%から向上


とあり、投資の判断をするのに非常に良い目標を出してくれているなと思いました。
営業利益率が上がるのであれば今の売上をキープでも利益は向上する。(コスト削減と新規事業が利益率が高いんですかね?)
ROEが向上するなら株主として少なくとも毎年16.5%以上の価値向上が見込める。

最近いきなり株価が上がったのでアレですが、事業もわりと安定しており株主価値の向上も見込める良い企業だと思いますので、
こういった長期投資ができそうな企業を今後も見つけて投資できたらと思います。
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