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中長期投資のための企業・業績分析の覚書

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【企業分析】 3908 コラボス

最近調査中のコラボスの企業分析をしました。

初めはゲーム会社か何かだと思ったのですが、クラウド型のコールセンターシステムを売っている会社でした。
HPには企業の導入事例とかもあるので、それでもう少し将来像の妄想をしたいと思います(笑)



<3908 コラボス>[東M]

【会社概要】
企業のコールセンター向けクラウドシステムを提供、初期導入費用と運用課金が収益源。

【指標】

株価(円):3750
PER(倍):14.30
EV/EBITDA(倍):4.59
PBR(倍):2.37
ROE(2期前-前期-今期(予想)%):15.6→16.7→16.8
営業利益率(%):15.3
自己資本比率(%):72.3
配当性向(%):0.00
配当利回り(%):0.00
優待利回り(%):-

【割安度グラフ】
2016-08-12_割安グラフ_週足

2016-08-12_割安グラフ_月足

【投資資産回収時期確認グラフ】
2016-08-12_投資資産回収時期

【業績の推移】
2016-08-12_業績推移

【その他】
契約数[@nyplace](2014/3→2015/3→2016/3):3975→4703→5233(+11.2%)
契約数[COLLABOS CRM](2014/3→2015/3→2016/3):2193→2342→2559(+9.2%)
契約数[COLLABOS CRM Outbound Edition](2014/3→2015/3→2016/3):351→539→552(+2.4%)
契約数[COLLABOS PHONE](2014/3→2015/3→2016/3):425→591→625(+5.7%)

【強み】
①技術・ノウハウ(高付加価値化、競争力はあるか?)
・コールセンター向けクラウドシステムの元祖であり実績と信頼は高い
 →この手のシステムにおいて実績が多いことはかなりの強み
電話と顧客情報管理の両システムを同時に提供している(ワンストップサービス)
 →大手では顧客情報管理は必須と思われ、今後大手のシステム置き換えを提案する際に武器になる
・従来の自社構築と比較して初期導入コストが小さい

②ブランド力
・コールセンター向けクラウドシステムの元祖であり、名前は知られていると思われる

③顧客の囲い込み力(スイッチングコストが高いか?)
・コールセンターシステムは一度導入したら置き換えはされにくい(廃止はあるが)
 →従来の自前での構築(ハード等を組み合わせ)に比べるとスイッチングコストは下がっているものの、依然として高い
 →多少のコストダウンや使い勝手程度では、下手にシステムを変更してトラブルになる方を嫌う

④ネットワーク効果(ユーザが増えることで価値が加速度的に高まるか?)
・特に無し
 →ネットワーク効果では無いが、利用中のお客様経由の紹介での導入はあるらしい。

⑤規制(参入ハードルが高いか?)
・特に無し
 →この手のシステムをお客様に導入してもらうためには導入実績は必要であり、ハードルにはなりうる


【売上の拡大余地】
・コールセンターは毎年少しづづではあるが伸びており、さらに海外(特にフィリピン)ではマーケットが急激に伸びている
 →マーケットとして伸びしろはまだある
自前システムの置き換えがターゲットになるなら、そのマーケットはかなり大きい
 →大手の自前システムの置き換え案件もぼちぼち入ってきている模様
 →自前システムであれば、安定稼働が前提だがコストと機能を満足すればコストの優位性が高いため置き換え提案は比較的容易か?
・クラウドにより在宅ワーク(在宅によるコールセンター作業)が可能となる可能性も
 →ここは新規のマーケットでニーズもあると思われる
・データ分析、海外(フィリピン)展開はまだ未知数。


【リスク】
クラウド型システムを提供している他社との差別化が難しい(機能的にはほとんど差がない)ため、単純な価格競争で単価の下落
 →現状は実績とワンストップサービスが強み
・人件費高騰による、原価、販管費の上昇
・コールセンターのAIによる自動化の推進
 →コールセンターのシステムは必要か?
・システムの大規模な不具合により信頼性が落ち、契約打ち切りが発生する


【所感】
「ビジネス内容の観点から」
・クラウド型システムの元祖であり実績と信頼が高いのは大きな強み
・他のクラウド型と機能面での優位性がなくなってきており単価が低下する傾向にあることから競争は厳しくなっている模様
企業の自前システムとの比較であればコスト面でかなり有利
ストック性とスイッチングコストが非常に高く、一度導入してもらえばよほど不満がない限り乗り換えは無い
・コールセンターは不況時にも必要であり不況耐性も強い

「業績と成長性の観点から」
・ここ数年は売上が10%、純利益は30%程度の伸びを見せており、順調に拡大している。
 →今年度は売上+10%、営業利益+11.5%、純利益+12.1%の成長
・マーケット拡大による需要より、自前システムの置き換え需要の方が高くなると感じる。
 →自前のシステムの置き換えであればコスト面での優位性が非常に高い
 →→自前システムを持つような大規模なシステムの置き換えもワンストップサービスで提供できるこの企業なら比較的容易に対応が可能(なはず)
 →→コストだけでは置き換えは難しいが、実績があれば置き換えてもらえる可能性は高い
 →→→まずは一部分の置き換え運用からになるか
・分析サービスに関してはこれからだと思われるが、クラウドと分析の相性は良いため期待ができる。
・マーケットの拡大については海外(フィリピン)が有望
・強みでも記載したが不況時でも業績は安定成長すると考える
 →自前システムと比較してコスト面が非常に優れているため、むしろ不況時のほうが置き換えが捗るか
営業利益率は20%が目標であるため、利益率も今後改善されていく可能性が高い。

「財務の観点から」
・自己資本比率72.3%と非常に高く問題はなさそう

「キャッシュフローの観点から」
・営業CFは安定的にプラス
・基本的には研究や大規模な投資は必要ないためフリーCFもプラスとなる

「資本政策の観点から」
ROEは15%から上昇中
 →無配でありながらも業績の成長が大きいためROEは上昇
 →企業的に目標にしているROEはなし
・業績の安定性と利益剰余金の額を考えるともう配当をしても良い気がするが…
 →大きな投資案件を考えているのか?

「割安性の観点から」
・5年の成長性を15%程度と考えるとPER14倍はやや割安。EV/EBITDAの4.59倍は割安
 →個人的にはPER10倍前半まで売り込まれると本気を出して買うレベル
・ストック性が高い上に不況耐性も高いため業績は安定的。株価的にはもう少し買われても良いか

「その他」
・通話内容の分析に関してはこれからの事業
・フィリピンへの進出に関してもこれから
 →フィリピンはコールセンターの伸びが非常に大きいので期待はできる
コールセンター業務を請け負っている企業との提携などあると面白い
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