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【決算分析】 3830 ギガプライズ(2019年3月期 決算)

ギガプライズは業績が一気に加速してきた感じですが、
まだ不動産は赤字継続…



<3830 ギガプライズ>[名セ]

【会社概要】
フリービット傘下のマンション向けネット接続会社。親会社と協業。システム開発も手掛ける。

【指標】
時価総額(百万):23295
PER(倍):23.3
EV/EBITDA(倍):11.2
PBR(倍):9.21
ROE(%):35.9
自己資本比率(%):28.1
配当性向(%):5.9
配当利回り(%):0.26

【決算 業績(前年同期比)】
売上(百万):10921(+71.9%)
営業利益(百万):1292(+131.0%)
経常利益(百万):1259(+133.3%)
純利益(百万):684(+139.2%)

営業利益率(%):11.8(+3.0%)

【業績予想(今期)】
売上:+31.8%
営業利益:+19.7%
経常利益:+19.1%
純利益:+28.3%

【その他】
ISP導入実績(2015/3→2016/3→2017/3→2018/3→2019/3)
 :
100829→142228(+41399)→191091(+48863)→257655(+66564)→425950(+168295)

【一言】
マンションISPは既存物件への導入が開始されて絶好調。ただし不動産については今期も赤字継続。

【決算にて気になった点】
・既存物件へのマンションISPの導入を進めたことでサービス提供戸数が大幅増加
 →期初予想に対して営業利益は+84.3%増と会社としても計算外だと思われる
・不動産事業は前年度より更に赤字が拡大
 →FCの出店が増加しており、前には進んでいるが想定外に苦戦しているイメージ
・マンションISPは3Q以降に急激に増加
 →既存マンションへの本格導入を開始した時期か
 →3Q以降の伸びを考えると、今期の増加戸数予想は少し控えめか。
  (3Qと4Qの増加戸数の平均:60000 * 4 = 240000程度)
ランニングの売上が前年比で+13.9億(+41%)と大幅伸長。(今年度以降も継続する売上)
・利益率が二桁に復帰
・今期も二桁増収増益。ただし、今期も引き続き不動産事業は赤字継続。
 →自分の予想より利益の伸びが低かった原因は多分これ


【所感】
「業績の観点から」
通期は大幅増大幅増益。不動産の赤字を蹴散らしてマンションISPの絶好調が続く。
 →新規以外に既存のマンションISPの導入を本格的に開始
 →→本格導入にあたり人員の先行投資(ギガテック)も実施完了
ランニング売上が大きく伸長。順調にストックを積み上げている
 →今期以降もしっかり利益を生み出すはず
・既存への導入によりISPの増加戸数は大きく増えると思われるので、売上も安定的に伸びそう

「資本政策の観点から」
・配当欲しい…

「財務の観点から」
・自己資本比率は28.1%と前年度より更に下がっているが、金のなる木(マンションISP)を持っているためそこまで心配ないか?
・流動比率は2.12倍と健全。

※流動比率 = 流動資産 / 流動負債

「妄想」
のれん償却と不動産の赤字を抱えてこの伸び…
不動産の利益寄与が開始したらもっとすごいことになりそうです(笑)
ちなみにマンションISPとイオンハウジングのFCはストック収益

その先が見えていませんが、この2つだけでもまだまだいけますね。

「コメント」
投資用マンションへの融資問題がくすぶる中で、ギガプライズの業績は文句なしのものとなりました。
ただ、導入をしてもらっているお客様が賃貸用マンションであるため、今後影響が無いという保証はありません
この部分はしっかり注意しておこうと思います。

ただ、既存物件への導入ができるようになったのは非常に大きいです。
これにより対象のマーケットが飛躍的に大きくなりました。
新規物件が多少くすぶっても既存でカバーできるでしょう

マンションインターネットが廃れる可能性もゼロではないですが、
今の所その気配はない(むしろ導入が加速中)ので、
そこまで心配する必要はないかもしれません。

不動産については未だに黒字化しないということはそれなりに苦戦をしていると思われます。
ただ、FC化が開始したため、このスキームでFCを増やしていけばそのうち黒字化はするでしょう。
ええ、そのうちに…^^;

イオンハウジングの展開ができない可能性も考えてみたのですが、
色々な点で他社の不動産仲介業者よりアドバンテージが多そうなので、
やっぱり拡大していくんだろうな~と思っております。

加速できないのは内部的(フォーメンバーズ)な問題なのか、外部的(イオン)な問題なのか…

加速してくれることを祈りつつ、のんびり構えていようかなと。

その他にも色々施策を実施しているので地味に利益を積み重ねていってくれる気がします。
心強いです。
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* by -
いつも参考にさせていただいています。私はイオンハウジングから手を引くべきだと思っています。売上が少なすぎます。全店舗FCにすると一時的には黒字にはなりますが、赤字をFCに付け替えているにすぎません。総会では質問しようと思っています。みやびさんはイオンハウジングを続けるべきだと思われますか?

Re: タイトルなし * by みやび
コメントありがとうございます。


まず質問への回答ですが、自分としてはこのまま続けるべきだと考えております。

会社側の狙いや戦略を聞いた上で自分がなぜそう思うのかを簡単にですが書かせてもらいます。


1.自社の賃貸仲介部門を持つことで、ロングテール部分のマンションオーナーに対して、コストを掛けずにマンションISPを営業できる。
 →マンションISPに限らず、自社で扱っている商品についての営業が可能に

2.自社のマンションISPを導入してくれているマンションに、客付けをする付加価値をオーナー提供できる。

3.FC化により、フォーメンバーズ(ギガプライズ)側はリスクを最小限にして全国的な展開が可能となる
 →FCの場合はロイヤリティが売上であるため売上自体はそれほど大きくないが、ほぼコストがかからないため利益率がかなり高い。また、利益が小さいかわりに赤字となるリスクはぼぼない。(ロイヤリティは常に一定額入ってくるため)
 →FCに選ばれるオーナーは、もともと地元に根ざしていた不動産屋さんで、看板のかけかえをするだけで展開を実現する。展開にあたり、フォーメンバーズ側でコストがかかる案件が少ないため、出展を同時並行で実施できる。(少ないと言ったのは直営→FCへ譲渡の流れもあるため、イニシャルコストがそれなりにかかる場合もある)

4.イオンとのつながりを持っておくことにより、社宅代行のような新たな展開が生まれる可能性がある


FC化によりロイヤリティというストック収益はコストがかからない非常に良い収益になると考えております。
FC化が進んでいるということは、長い目で見ると確実な収益につながると考えているため、自分としては撤退よりFC化の加速を望んでおります。

* by -
ご回答ありがとうございます。納得しました。私は各FC店が利益が出て、長く続けてもらえるような政策を考えてほしいと思います。例えばCMなど。そして矢野社長の経営責任は明確にしてもらいたいと思っています。

Re: タイトルなし * by みやび
補足をさせていただきますと、FC店は基本的には利益は出ていると思います。

もともと不動産仲介で利益を出すためには仲介や売買のフローより管理物件を増やすことがポイントなのですが(2018年第2四半期決算説明会資料参照)、フォーメンバーズのようにスクラッチで店を立ち上げるとこの管理物件を集めるのに非常に手間がかかり、黒字化に割と手間がかかるという問題が発生します。

それに対して看板のかけかえをするだけのFC店はこの管理物件を最初から持っていますので(今まで不動産屋をやってきているので)、かけかえをした直後から黒字化はしていると思います。
なお、インハウジングのロイヤリティは他の大手の不動産仲介のフランチャイズと比較するとかなりお得になっているようです。(売上からマージンをとらないとか)

ただ、イオンモール内の出店については営業時間等の制約(イオンが開いている間は営業しろ等)がイオン側から突きつけられたりしているため、通常のやり方では利益を出すのに苦戦をするようです。(開店時間が伸びると人件費が増加するため)

直営店が苦戦気味(赤字)なのは、イオンモールがメインであること、管理物件をもたないスクラッチの状態から立ち上げていることがあげられると思っております。
初期の店舗は黒字化しているかもしれませんが、新しく立ち上げたりすると全体では赤字になるのではと考えています。

* by -
わかりやすい説明ありがとうございます。私は、イオンハウジングはファミリー層のお客様が多いため、売買の仲介がほとんどだと思ってました。賃貸の仲介もしているんですね?店員が少ないので内見がしにくそうに思います。

コメント






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いつも参考にさせていただいています。私はイオンハウジングから手を引くべきだと思っています。売上が少なすぎます。全店舗FCにすると一時的には黒字にはなりますが、赤字をFCに付け替えているにすぎません。総会では質問しようと思っています。みやびさんはイオンハウジングを続けるべきだと思われますか?
2019-05-19 * - [ 編集 ]

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。


まず質問への回答ですが、自分としてはこのまま続けるべきだと考えております。

会社側の狙いや戦略を聞いた上で自分がなぜそう思うのかを簡単にですが書かせてもらいます。


1.自社の賃貸仲介部門を持つことで、ロングテール部分のマンションオーナーに対して、コストを掛けずにマンションISPを営業できる。
 →マンションISPに限らず、自社で扱っている商品についての営業が可能に

2.自社のマンションISPを導入してくれているマンションに、客付けをする付加価値をオーナー提供できる。

3.FC化により、フォーメンバーズ(ギガプライズ)側はリスクを最小限にして全国的な展開が可能となる
 →FCの場合はロイヤリティが売上であるため売上自体はそれほど大きくないが、ほぼコストがかからないため利益率がかなり高い。また、利益が小さいかわりに赤字となるリスクはぼぼない。(ロイヤリティは常に一定額入ってくるため)
 →FCに選ばれるオーナーは、もともと地元に根ざしていた不動産屋さんで、看板のかけかえをするだけで展開を実現する。展開にあたり、フォーメンバーズ側でコストがかかる案件が少ないため、出展を同時並行で実施できる。(少ないと言ったのは直営→FCへ譲渡の流れもあるため、イニシャルコストがそれなりにかかる場合もある)

4.イオンとのつながりを持っておくことにより、社宅代行のような新たな展開が生まれる可能性がある


FC化によりロイヤリティというストック収益はコストがかからない非常に良い収益になると考えております。
FC化が進んでいるということは、長い目で見ると確実な収益につながると考えているため、自分としては撤退よりFC化の加速を望んでおります。
2019-05-19 * みやび [ 編集 ]

ご回答ありがとうございます。納得しました。私は各FC店が利益が出て、長く続けてもらえるような政策を考えてほしいと思います。例えばCMなど。そして矢野社長の経営責任は明確にしてもらいたいと思っています。
2019-05-19 * - [ 編集 ]

Re: タイトルなし

補足をさせていただきますと、FC店は基本的には利益は出ていると思います。

もともと不動産仲介で利益を出すためには仲介や売買のフローより管理物件を増やすことがポイントなのですが(2018年第2四半期決算説明会資料参照)、フォーメンバーズのようにスクラッチで店を立ち上げるとこの管理物件を集めるのに非常に手間がかかり、黒字化に割と手間がかかるという問題が発生します。

それに対して看板のかけかえをするだけのFC店はこの管理物件を最初から持っていますので(今まで不動産屋をやってきているので)、かけかえをした直後から黒字化はしていると思います。
なお、インハウジングのロイヤリティは他の大手の不動産仲介のフランチャイズと比較するとかなりお得になっているようです。(売上からマージンをとらないとか)

ただ、イオンモール内の出店については営業時間等の制約(イオンが開いている間は営業しろ等)がイオン側から突きつけられたりしているため、通常のやり方では利益を出すのに苦戦をするようです。(開店時間が伸びると人件費が増加するため)

直営店が苦戦気味(赤字)なのは、イオンモールがメインであること、管理物件をもたないスクラッチの状態から立ち上げていることがあげられると思っております。
初期の店舗は黒字化しているかもしれませんが、新しく立ち上げたりすると全体では赤字になるのではと考えています。
2019-05-20 * みやび [ 編集 ]

わかりやすい説明ありがとうございます。私は、イオンハウジングはファミリー層のお客様が多いため、売買の仲介がほとんどだと思ってました。賃貸の仲介もしているんですね?店員が少ないので内見がしにくそうに思います。
2019-05-21 * - [ 編集 ]